摩訶止観

摩訶止観

「摩訶止観」(594年)

 

中国の天台宗の開祖である智顗が講義し、章安灌頂が著述した文献。

 

以下、参考になるページ

 

文献名「昭和新纂 国訳 大蔵経 宗典部 第13巻 摩訶止観」

 

国会図書館オンライン - 摩訶止観

 

東方書院の三井晶史氏(三井諦心氏)。
1932年。1991年復刊。

 

P.493 内なる魔と、外から来る魔について詳細な記載。悪霊や魔と対峙する際の心構えなど。対峙する方法の概要は悪霊を始末する方法に記載しました。

 

文献名「『摩訶止観』を読む」

 

池田 魯參氏。2017年。

 

※「魔」や「悪霊」との対峙や調伏/実践の参考については、こちらの書籍ではなく、三井晶史氏などの書籍を参考にすること。

 

P.242
歩いて渡ること(空)も、馬に乗ること(仮)も、神通力に乗ること(中)も、それぞれに意味がある

 

P.248
怒る心が生じる

 

→これは現代の過重労働等についての、「PTSDや精神ダメージ」でもこのような心が生じると思う。

 

P.260
名誉、権威などの誘惑に気をつけなければならない。名誉や利益で仲間が集まる場合、何の進展も無くなるために迅速に辞退すること。

 

P.265
生活のすべてが止観

 

P.283
煩悩を厳しく律しすぎてもまずい、緩めすぎてもまずい。

 

P.285
仏道と病気について。人間成長の機縁でもある。療養が大事で、病気に心を乱してはいけない。

 

P.301
魔界はすなわち仏界

 

→「悪霊の取り憑かれを端緒として、人生・仏縁・神縁を向上させる」という流れも、現代においては散見されるケースである。
「巫病」を端緒とするケースよりも多いと思われる。そして、仏教用語の逆縁とも言えるかもしれない。

 

P.318
教観相資。教理の正しさを実践によって証明。実践の正しさを教理によって証明。

 

→「実践すること」と「本を読むこと」の重要性と、どちらかに偏った場合のデメリット